武沢良亮

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武沢良亮 格安航空券と大手の違い

みなさんこんにちわ、武沢良亮です。年末年始やビジネスに使える、格安航空「LCC」を知ってますか?
1.日本で増える「LCC」とは?

日本国内で「LCC」が続々と就航ネットワークを広げています。現在、国内線では、ピーチ・アビエーションジェットスター・ジャパン、バニラエア、Spring Japan(春秋航空日本)が、大阪・関西空港や成田空港などを拠点に札幌や沖縄、さらに地方空港への便も増えています。昨今の円安により、海外のLCCによる日本への就航も急増しています。

大手航空会社に比べ、とにかく「運賃が安い」のが売りのLCC。これからLCCを利用するにあたり、知っておいて損はないLCCの基礎知識、LCCのメリットとデメリット、海外とのLCC実例比較などをご紹介します。

2.レジャー客向けの「LCC」 基本情報

LCCは、Low Cost Career(ローコストキャリア)の略語です。「格安航空会社」という表現を使う場合もあります。

もともと、米国の航空自由化をきっかけに登場しました。世界的に航空規制の緩和が進む中、世界各地で次々とLCCが誕生。世界で代表的なLCCといえば、米国のSOUTHWEST(サウスウエスト航空)、英国のeasyJetイージージェット)、アイルランドのRyanair(ライアンエア)、ハンガリーのWizzAir(ウィッツエア)、マレーシアのAirAsia(エアアジア)などが挙げられます。既存の大手航空会社が子会社としてLCCを立ち上げて参入するケースも見られます。


近年、続々と新規参入する一方で、あっという間に経営破綻して消滅するLCCも少なくないほど競争は激化しています。

LCCは、運航機種をほぼ1機種に統一、大手航空会社が乗り入れる大空港を避けて地方の中小空港(第2次空港)に乗り入れる、ボーディングブリッジを使わずにタラップを使用する、機内清掃を乗務員自身が行う、航空券をインターネットで直接販売するなど、あらゆるコスト低減に務めています。

日本の航空会社 ジャンル分け一覧

現在、日本国内で運航する航空会社を、大きく3つのジャンルに分けてみました。
■大手航空会社(レガシーキャリア
全日空(ANA)グループ、日本航空(JAL)グループ
■独立系航空会社
スカイマーク、ソラシドエア、AIR DOスターフライヤー
LCC(ローコストキャリア、格安航空会社)
ピーチ・アビエーションジェットスター・ジャパン、バニラエア、Spring Japan

大手航空会社は空港や機内などでフルサービスを提供、独立系航空会社は大手よりも運賃は安いもののLCCのような残席状況による大きな運賃変動はなく、機内サービスでは大手またはそれ以上だったり、LCC並みだったりと航空会社によって違いが見られます。

3.LCCを利用するメリット・デメリット


【メリット】
■運賃がとにかく安い
■機内で購入できるフードやドリンク、グッズが充実している
■短距離路線であってもジェット機(単一機材での運航)

【デメリット】
■受託手荷物が1個から、座席指定も有料
■機内持ち込み可能な手荷物のサイズや数が厳しい
■座席と座席の間隔(シートピッチ)が狭い
■毛布や枕などのサービスがない
■アクセスが不便な空港、ターミナルを利用することがある
■遅延や欠航などのリスクがある、乗り継ぎ配慮はない
■キャンセル時の払い戻し、変更時の手数料が厳しい
■運賃が残席数によって変動する

大手とLCCを比べた時、LCCは「運賃が安い」のが、とにかく大きなメリットです。高速バス並みの運賃ともいわれます。

通常の運賃も安いですが、LCC各社はさらにお得な「キャンペーン」を随時行っており、その時に購入できると非常に安い運賃で乗ることができます。キャンペーンの情報は、あらかじめLCC各社のメールマガジンを登録しておくと良いでしょう。ただ、お盆や年末年始などの繁忙期は、LCCの運賃も高騰します。搭乗の数カ月前に予約するなら、大手のほうが安い場合もあります。

運賃が安い分、手荷物ルールが厳しかったり、機内サービスは必要最低限のみ、不便な空港を利用したりするなど、LCCはビジネス・出張での利用というよりも、時間的に余裕がある観光・レジャー向けです。

4.日本の国内線を運航する「LCC

日本では、2012年3月にデビューしたピーチ・アビエーションが、日本で初めての本格LCCという位置づけです。同年にジェットスター・ジャパンエアアジア・ジャパン(のちのバニラエア)も運航を開始し、2012年は“LCC元年”ともいわれます。2014年8月、Spring Japan(春秋航空日本)が国内線に就航しました。

ピーチ・アビエーションが就航する以前、日本における航空規制の緩和を機に、スカイマークAIR DO、ソラシドエア(旧スカイネットアジア航空)などの低運賃の新規航空会社(前述した独立系航空会社)が参入しました。特に、スカイマークは海外LCCのビジネスモデルにならい、サービスの簡素化を導入するなどLCCにきわめて近いビジネスを展開しています。

5.LCCを使う時のポイント

日本に就航するLCCでも、手荷物ルールや運賃体系などは随時変更されています。今後、各社の動向には要チェックです。

なお、日本に先駆けてLCCが普及する欧米では、「ビジネスはレガシー(大手)、レジャーはLCC」という考えが一般的に定着しています。大手よりもデメリットが多いのは、「安いから致し方ない」と割り切り、レジャーや帰省などで主に利用するのが賢明です。

格安航空券使うと往復で成田~新千歳を1万円以内で行けるんですね。以上、武沢良亮でした。

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